IoT&コンディションモニターリング
鉄塔状態監視システム
通信、電力等事業の発展に伴って、各都市と市町村には大量の鉄塔、建設移動通信基地局、電柱等の設置が進められている。これらの鉄塔は高層建築のため、時間と環境の影響により、傾斜、蕩揺、ひいては倒壊により、最悪、人身事故と交通中断などの重大事故を引き起こす恐れがある。
この課題に対し、弊社ではマルチセンサーと無線通信ネットをベースにリモートリアルタイムで状態実況観測システムを提案・開発した。
該当システムは傾斜センサー、温度センサー、風速風向センサー、赤外線侵入センサー、カメラ、ICカード読取機器等により構成され、鉄塔の傾向、沈降、温度、風力と実況映像等の情報を無線通信ネットを経由してリモートサーバーに送信し、鉄塔の実態を監視・推定する。PCモニター監視端末とスマートフォン端末により違法侵入および危険な状況の発生有無をリアルタイムで監視する。GIS地理情報システムを基つく有効的な監視・コントロールにより、一つ地域の数万棟の鉄塔の状態を一括管理・メンテナンスできる。
都市供水監視システム
都市供水システムはその都市の基本インフラで、水の生産と管網による供水は非常に高い確実性と安定性が求められ、一分一厘の誤差も許されない。
都市供水監視システムは浄水場の生産過程にセンサー機器を設置し、データの検出とフィードバックによる制御を行う。また、水圧、供水量、残留塩素、混濁度等の主要なデータを検出し、塩素・硫酸塩を加える際にポンプの閉鎖とアウトプットパワーの制御もできる。
都市供水パイプネットに対しては、圧力検測点のRTUにより全パイプネットの水圧、供水量と残留塩素等のデータを監視・測定できる。
浄水場内の生産データだけではなく、パイプネットの圧力検測点の生産データも専用の無線通信ネット、公衆モバイル通信ネット及び専用有線通信ネットで全市町の一元の中央管制室に送信し、中央管制室から都市全域の浄水生産・供水実態の全面観測・監視と運行制御をする。
電力GPS巡査設備
電力部門が管理する屋外電線や電柱の数は膨大で、これらの電線と電柱は常に点検することで安定した電力システムの安全運行が保たれるが、手作業の電線巡査は日々発展している電力運営の需要に間に合わない。
GPS技術を応用することで巡査員が自動に現在位置を取得し、電線地理信号システムを通って確認して、自動的に現在の電柱番号を取得と同時にソフト操作画面から的確に巡査電柱の結果を記録できる。巡査員は手持ちの端末器とバックエンドサーバーのデータ通信を保持し、巡査の結果を神速に中心サーバーに送ることで効率的に分析処理をする。
このようなGPS電力巡査体系は今までの伝統な手作業の巡査式の効率と質を大幅に高めることで電力体系の安全な運行に貢献している。
航空路火山灰情報提供システム
火山の噴火は非常に威力があり、長期間噴出した噴出物の雲には腐食性がある。その噴出物が航空路に侵入した場合、往来する航空機にとって非常に危険で、航空事故が起きる可能性がある。
したがって、衛星画像を通って火山の噴火状況を観測し、噴火時、当地の気象データと合わせ当面の間の火山灰の上昇、拡散、漂流範囲の状況を予測し、影響を受ける航空路を示すデータを航空会社に公表し、航空会社が緊急対応できるようになっている。
国際上の航空路火山灰情報センター(VAAC)は気象監視台、地域管制センター、運航情報センター、世界地域予報センターと国際運航気象情報センターに、火山噴火後の大気層中の火山灰の空間分布と移動等の予測情報を提供している。全世界には9つのVAACセンターがあり、世界中の各地域を観測している。
弊社は東京VAAC(気象庁所属)の委託を受け東京VCCAが所轄範囲内の航空路火山灰情報システムを開発し、実践運用で大きく効力を発揮し好評を得、航空安全に大きく貢献した。